成長剤の種類

「成長剤」という言葉を知っているでしょうか。



自分で植物を育てたことがある方なら、成長剤を使ったことがあるかもしれません




植物に対する成長剤には多種多様なものが売られており、成長促進剤や、成長調整剤など、植物の育ち方によって使い分けられるようになっています。



このように、植物に対しては、収穫時期を一定にするため、さらに安定した収穫量を得るために、また、人間による管理が簡単にできるように、植物の生育をコントロールできるようなたくさんの成長剤が使われているのです。



人間の身長を伸ばそうと、薬剤の研究が進み、医療現場では実際に成長剤が使われています。




しかし、植物には成長剤を使用しても、例えば自分の子供の身長が他の子供より低い場合に成長剤を使って身長を伸ばそうなどと思ったことはないと思います。



人間に成長剤を使うという話はあまり聞いたことがありませんし、そもそも薬剤を使って身長を伸ばすといったようなことはできるわけがないと考えている方がほとんどでしょう。



人間に対して使われる成長剤は、成長ホルモンという物質で、成長ホルモンとは、脳にある脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンのことです。




成長ホルモンが注目されるようになったのは、1965年に初めてその抽出に成功したころで、その当時は、成長ホルモンは、死んだ人の脳から採っていました。



成長ホルモンの存在が世間に広く知られるようになったのは、1980年代ごろです。



では次に、成長ホルモンが人間の身体の中でどのような働きをしているのかを見てみましょう。



成長ホルモンは、その名のとおり、人間の成長に欠かせない物質です。



成長ホルモンには、成長に関係する働きと代謝をコントロールする働きがあります。




まず、成長に関係する作用ですが、筋肉を成長させたり、骨を伸ばしたりする働きがある細胞や器官に成長ホルモンが働きかけることによって、細胞の増殖や成長を促す、という働きです。



特に成長期には、骨の末端にある骨端線の軟骨細胞に、成長ホルモンが直接働きかけることによって、軟骨細胞の増殖と成長を促がし、骨を大きく伸ばして身長を伸ばすのです。



成長期に私達が急激に身長が伸びるのは、このためです。



さらに、筋肉を作るための細胞への働きかけも行い、子供の発育をしっかりサポートしているのです。



次に、成長ホルモンと代謝との関係です。



代謝とは人体が生命維持やエネルギーを作るために行う化学反応のことです。



この代謝の働きが悪くなると、生命活動がうまく行われなくなるので、とても大事な作用です。




特に代謝は皮膚や毛、汗などとの関係がもっとも大きく、代謝作用が滞ると毛髪がパサついたり、汗をかかなくなって皮膚トラブルを招いたり、など全身の多くの器官で不都合が生じるのです。



成長ホルモンは、炭水化物やたんぱく質、脂質などの栄養素の分解の促進や、肝臓でのグリコーゲン分解を促し血糖値が下がるのを防止する。



また、エネルギー不足に陥った時に体脂肪を使ってエネルギーをおこす、カルシウム濃度などを一定に保つ、などといった代謝の働きを促進しているので、成長ホルモンが分泌されることにより、私達人間が生きて行く上で欠かせない体内での作用を、簡単に行えるようになるのです。



このように成長ホルモンは、成長期だけでなく生涯人間にとっては重要なホルモンなのです。



成長ホルモンは、身長を伸ばすという以外にも、人間が生きて行く上でとても重要な役割を担っています。