IGF-1とヒト成長ホルモンの密接な関係

「ヒト成長ホルモン」のことをあなたはどこで知りましたか。



それはたいていの場合、子供の身長が伸びないことを心配したり、身長を伸ばすにはどうすればよいかを調べたりしていた時にたどり着いているのです。



キーワードでヒト成長ホルモン(HGH)を調べてみましょう。



脳下垂体から分泌されるホルモンで、その役割の一つとして身長を伸ばすことが知られているのです。



これもよく言われていることですが、22時から翌朝2時の間は十分な睡眠をとることです。



その間にヒト成長ホルモンが分泌されるからです。



ヒト成長ホルモン(HGH)がどのようにして身長を伸ばしてくれるのかという仕組みを説明しましょう。



脳下垂体から分泌されると、肝臓に対して作用します。



肝臓はIGF-1(インスリン様成長因子-1)を分泌します。



このIGF-1は別名ソマトメジンCと呼ばれており、身長を伸ばすために重要な役割を持っているのです。




具体的にはIGF-1が軟骨細胞を増殖させます。



これによって骨が成長していくのです。



軟骨細胞の骨端軟骨に作用し、長幹骨(大腿骨など)を伸ばすのです。



骨が伸びれば身長が伸びると言うことです。



ヒト成長ホルモンが直接身長を伸ばすわけではありませんが、IGF-1に作用していることは間違いありませんので、ヒト成長ホルモンによって身長が伸びると考えてよいでしょう。



ヒト成長ホルモンが直接身長を伸ばすのではなく、IGF-1を介していることを考えれば、このIGF-1が非常に重要なものと考えていいでしょう。



つまりIGF-1がなければいくらヒト成長ホルモンがあっても身長は伸びないと言うことなのです。



逆に言えば、IGF-1さえあれば、ヒト成長ホルモンはなくても身長が伸びると考えられるのです。



そこでIGF-1を補ってやることにより、身長を伸ばそうとする試みが考えられるのです。



実はIGF-1には骨の成長促進以外の働きもあります。



それはアンチエイジング効果です。



ヒト成長ホルモンの作用の多くはIGF-1を介したものです。



ヒト成長ホルモンによって起こされる作用の多くはIGF-1の効果によるもおと考えられているのです。



若さのもとと考えていいのではないでしょうか。




ヒト成長ホルモンとIGF-1はそれぞれが単独で効果を上げているわけではなく、両方がそろって意味があるのです。



お互いが補い合っていますから、その関係は密接なものであると考えていいのです。



実際にヒト成長ホルモンの実験を行う時にはIGF-1が指標となっています。



つまりIGF-1の増減をみることによって、ヒト成長ホルモンの分泌を推定しているのです。



IGF-1が少ないと言うことは成長ホルモンの分泌不全があると診断してよいのです。



具体的には血液中のIGF-1の濃度を測定しています。



直接ヒト成長ホルモンの量を測定しないのは理由があります。



それは一日の中で変動が激しいからです。



睡眠中と運動の後にヒト成長ホルモンは分泌されますから、一度測定しても分泌不全などはわからないのです。



それに対してIGF-1は安定しています。



一日の中での変動はほとんどありませんから、ヒト成長ホルモンのマーカーとされています。



IGF-1の動きを見ることはヒト成長ホルモンの働きを知ることにつながります。



医学的な検査や実験などにおいてはヒト成長ホルモンの値ではなく、IGF-1の濃度が重要なものと考えられるのです。



IGF-1という言葉はそれほどポピュラーではありません。



しかし、ヒト成長ホルモンの仕組みが紹介されるにしたがって、その認知度も高くなっているようです。




ここではIGF-1(インスリン様成長因子‐1、またの名をソマトメジンC)のことを紹介していきます。